阪急電鉄(京都線系統) |
| 2300系―昭和35年(1960)登場、全78両、現存43両(動態保存除く)。 京都本線・千里線・嵐山線で活躍。
2000系の京都本線版と言える車両で、京都本線で初めて現在まで通じる車体デザインを採用した形式。2000系と同じく定速運転機能を持つ「オートカー」で共に第1回ローレル賞を受賞。登場から半世紀が経過し9300系等の建造により車両数は減少したものの未だに2300系のみでの7両編成で京都本線急行などで活躍する。 |
方向幕未装備車(現存せず) |
|
|
3300系―昭和42年(1967)登場、全126両。 京都本線・千里線・地下鉄堺筋線で活躍。
大阪万博を控え大阪市営地下鉄堺筋線との直通運転の為に大量に建造された系列。電動機1台の出力を95kwに抑え6M2Tの協力な編成を組むことで故障時に柔軟な対応が出来るように設計されていることと、地下鉄に合わせて車体長がやや短く車体幅がやや大きいのが特徴。120両が2年の間に建造された。昭和54年に追加建造された6両は5300系に準したやや屋根の高い構造になっていることが特徴。登場から40年以上経過したが全126両が活躍中。一部の編成はリニューアル工事も受けている。 | |
|
| 5300系―昭和47年(1972)登場、全105両。 京都本線・千里線・地下鉄堺筋線で活躍。
3300系の車体寸法の車体に5100系で採用された冷房機を搭載した新製冷房車として登場した系列。地下鉄堺筋線対応。阪急で初めて電気指令式ブレーキを採用したのが特徴。一部車両はリニューアルされ、内装が非常に綺麗になっている。 方向幕のサイズや冷房機の種類・数に差異がある。 |
方向幕大型車 |
|
|
6300系―昭和50年(1975)登場、全72両、現存20両。 京都本線・嵐山線で活躍。
京都線の特急車として登場した形式。阪急・国鉄〜JR・京阪が凌ぎを削る京阪間においてハイクオリティなサービスを実現すべく2扉転換クロスシートであるのが特徴。しかし京阪間ノンストップから停車駅が増加するにつれて2扉構造では乗降に時間がかかり遅延の原因になってしまい、3扉の9300系に置換えられた。現在は臨時用?の6350Fと嵐山線の4連3本が残る。 | |
|
| 7300系―昭和51年(1976)登場、全83両。 京都本線・千里線・地下鉄堺筋線で活躍。
7000系の京都線版の車両。界磁チョッパ制御・アルミ車体(一部鋼製)と地下鉄堺筋線対応の車両サイズである。建造期間が長かったため細かな差異が多数ある。 C#7310がVVVFインバータ制御の長期試験車であり、7320Fにはリニューアル工事が施行された。 |
|
8300系―平成元年(1989)登場、全84両。 京都本線・千里線・地下鉄堺筋線で活躍。
8000系の京都線版。車体寸法は地下鉄堺筋線対応サイズで、阪急線内運用はもちろん地下鉄直通や朝の10連運用や嵐山線への臨時直通運用まで多彩な運用をこなす。車両はケイマン諸島のリース会社が保有しており、リースされている。 前面デザインやVVVFインバータのソフトなどに多数の差異がある。 | 額縁スタイル |
くの字スタイル | 車番電照式スタイル |
シングルアームパンタの8315F | 額縁スタ:8300F-8302F・8310F-8312F・8330F-8331F くの字形:8303F・8313F-8314F・8332F-8333F 車番電照:8304F シングル:8315F
8300F-8304F・8315Fが8連、8311F-8314Fが6連・8330F-8333Fが2連 8300F・8301Fは運転台の構造上、堺筋線用の機器未搭載で直通不可 8304F・8313F・8314F・8315F・8332F・8333Fはボルスタレス台車 |
ボルスタ付き台車 (写真は8000系) | ボルスタレス台車 |
|
3次車(9303F〜9310F) 種別・行き先表示がフルカラーLED式。 | 9300系―平成15年(2003)登場、全88両。 京都本線で活躍。
2扉で遅延の原因になり老朽化が進んだ6300系の置換えと本数が増加しロングシート車で運用されていた特急にクロスシート車を運用すべく登場した系列。アルナ車両が事業撤退したため日立製作所で制作された「A-Train」で、3扉転換クロスシート車である。京都本線で初めて最高速度115kmでの運用に対応し高速化も図られた。 |
2次車(9301F・9302F) 種別・行き先表示は従来の幕型 | 1次車の9300F 前面ライトのデザインが異なる。 |